こんにちはtomiです。
ドラマ「半沢直樹」(TBS)が好調だ。
銀行を舞台に堺正人演じる半沢が、理不尽な企業の論理と闘っていくストーリーである。
銀行業界のリアルな描写もさることながら、上司に臆することなく啖呵を切っていく姿が、
現実社会ではできない鬱憤を晴らしてくれる点がうけているらしい。
(企業ドラマとしてはNHK「七つの会議」も、なかなかおもしろい)
「半沢直樹」の舞台となっている銀行が「東京中央銀行」。
「産業中央銀行」と「東京第一銀行」が合併して誕生したという設定である。
さて現実の銀行業界だが、こちらも再編に次ぐ再編で、30年前の行名が残っている
都市銀行は1つもない。ここ10年ほどは3メガバンク+りそな銀行で落ち着いた都銀業界だが、
その過程では「さくら銀行」や「あさひ銀行」なんていうのも存在した。
合併企業の新名称には大きく分けて2つのパターンがある。
①旧社名を組み合わせたもの(例:田辺製薬+三菱ウェルファーマ⇒田辺三菱製薬)
②全く新しい社名にしてしまうもの(例:山之内製薬+藤沢薬品⇒アステラス製薬)
都銀にあてはめれば①が「三菱東京UFJ銀行」と「三井住友銀行」。
②が「みずほ銀行」と「りそな銀行」ということになる。
しかし、これがそう単純に行かないのである。
「三井住友銀行」は「さくら銀行(旧太陽神戸三井銀行)」と「住友銀行」の合併行だが、
名称は「さくら住友銀行」ではなく「三井住友銀行」。
なんと「さくら」から「三井」だけが復活しているではないか!さすが旧財閥。
でもこれって「太陽神戸」出身者は怒らなかったのだろうか。
かと思えば「三菱東京UFJ銀行」も「東京三菱銀行」+「UFJ銀行」なのだから
「東京三菱UFJ銀行」もしくは「UFJ東京三菱銀行」になるのが普通だと思うのだが、
一度「東京」に譲った頭を「三菱」が奪い返している。
旧財閥の名前に対する愛着(執着?)ってすごいですね。