連日、メディアにおいて、「ALS(筋萎縮性側索硬化症)アイス・バケツ・チャレンジ」が話題となっています。
バケツに入った氷水を頭からかけ、その様子を撮影し、SNSで公開するか、100ドルをALS協会へ寄付、もしくはその両方を行うかの選択をするそうです。
その後、次にやってほしい人を3人指名し、指名された人は24時間以内にいずれかの方法を選択するというもの。
当初は海外の著名なスポーツ選手やセレブ等から始まったそうですが、現在では、日本においても、連日、スポーツ選手や芸能人などがチャレンジしていると報道されています。
実は、私の母方の祖母は80代後半にALSにかかり、発症後約1年半で亡くなりました。
元気で饒舌であった祖母が、日に日に動けなくなって、固形の食事も取れなくなり、末期には会話や自力呼吸もままならず、母と筆談していたことは、今でも辛い記憶として忘れることができません。
この「アイス・バケツ・チャレンジ」には、売名行為であるとか、水資源のムダ遣い、海外の流行のモノマネといった批判もあるようです。
批判する人たちが思うところで同意できる面もあるのですが、ALSで身内を亡くした立場としては、まだまだあまり認知されておらず、治療法も確立されていないALSに、社会的な関心が集まることは、素晴らしいことだと感じています。
一時的な流行ではなく、継続的にALSという難病へ社会の関心が高まることを願っています。